まちネタ

ブラボー!まちなか路上駐輪解消実験

金沢のまちが、もっと好きになる。金沢レンタサイクルまちのり。

本日もたくさんのご利用をいただき、誠にありがとうございます。いよいよ7月後半となり、日中の暑さも厳しくなってきておりますので、ユーザーの皆様にはくれぐれも熱中症に気をつけていただきたいと思います。安全に利用してこその「まちのり」。最近は平日の利用が増えてきており、うれしい限りです。バスや鉄道と同じ公共交通の仲間としてご活用いただけると幸いです。

 

さて、今回は、MIZU師範率いる金沢市歩ける環境推進課が主体となって実施中の「まちなか路上駐輪解消実験」についてご紹介します。

自転車ユーザーの心理として、目的地の目の前に自転車をとめたいという欲求はつきもの。しかし、それをすべて許容してしまうと、都市空間として様々な問題を生じます。例えば、路上に自転車をとめることによって、身体的なハンデを有する方々の通行を阻害したり、歩行者の方々が歩きにくくなったり、お店の出入りが不便になったり、良好な都市景観を損なったり。。。自転車も車両ですので、クルマと同様、路上駐車は基本的にダメであり、面倒でも駐輪場にとめることが原則となります。

金沢のまちなかでは、特に、香林坊109周辺やタテマチ商店街などの繁華街での路上駐輪が目立ち、マナーの悪化が懸念されていました。

そこで一肌脱いだのが、MIZU師範をはじめとする歩ける環境推進課の皆様。まちなかの駐輪環境をよくするとともに、既存駐輪場の活用を促し、路上駐輪を解消するための社会実験を実施中であります。詳しくは下記URLをぜひご覧ください。

金沢市まちなか路上駐輪解消実験:https://www4.city.kanazawa.lg.jp/11310/taisaku/cycle/rojyochurin/rojyo.html

取組内容としては、路上駐輪している自転車の即時撤去と既存駐輪場への誘導。これがかなりの効果を発揮しており、実験前に比べると、ずいぶん駐輪モラルが向上しています。

▼109前の市営暫定駐輪場。高齢者の方々優先です。

▼これまでなかった簡易駐輪ラックで整然とした駐輪場。グッジョブ!

▼実験前は自転車であふれていましたが、空間がすっきり♪

▼暫定駐輪場で収まらない分については、近隣の駐輪場へ誘導。

▼こちらはタテマチ商店街の様子。ここも抜群の効果を発揮!

▼ここも路上駐輪のメッカでしたが、すっきりと綺麗に。

 

何気ない取組ではありますが、自転車の即時撤去はかなりの根気と労力が必要であり、これらを自ら率先して実施している市職員の皆様に敬意を表したいと思います。

メジャーリーグで年間最多安打を達成したときのイチローいわく、「ちいさいことを積み重ねることが、とんでもないところに到達するただひとつの道」。

「こうしたい、こうしてほしい」という思いばかりでは何も解決しません。やはり、小さなことからでも着実に、継続的に実践していくことで、まちの様子は良い方向に変わっていくのだと、この実験を通じて改めて感じています。われらが「まちのり」も、地域の皆様方に温かく見守っていただきながら、まさにその「積み重ね」を実践しているところ。初心を忘れず、驕ることなく、地域に根差したサービスをコツコツと続けていきたいと思います。

全国各都市のロールモデルにもなりうる「まちなか路上駐輪解消実験」。今後も目が離せませんね。

それでは、また来週~☆