まちネタ

欧州自転車雑感(バイクシェアリング編)

金沢巡りのベストアイテム。金沢レンタサイクルまちのり。

本日も快晴!梅雨はもうあけたのでしょうか?まさに自転車日和の今日この頃でございます。

さて、先週水曜のブログでは、わたくしmkが6/12-6/23まで出かけた欧州諸都市の自転車利用環境(主に駐輪環境や走行空間)について、さらっとご紹介をさせていただきました。今回は、バイクシェアリング(コミュニティサイクル)編として、まちなかで見かけたバイクシェアリングシステムについて、これまたさらりとご紹介しますね♪

 

まずは、鉄道乗り継ぎのために訪れたスイスのブリークという街。

ここでは、「Publi Bike」というサービスが行われているようです。滞在時間がわずかでしたので、ブリーク駅前のステーションしかみられませんでしたが、スマートなデザインで、電動アシスト自転車も2台扱っている様子。自転車はうしろの荷台(大きなカゴ)が特徴的。シンプルで乗りやすそうな自転車です。体験したかったけど時間がなく断念。

▼Publi Bike(スイス・ブリーク駅前にて)

インターネットで調べてみると、事前登録制で、WEB上からメールアドレスとクレジットカード番号を入力して登録すると、スマートフォンにパスコードが送られてくる仕組みのようです(クイックパスの場合)。利用料金は2時間まで6スイスフラン(1フラン120円強なので約720円)、1日中借りれば20フラン(約2,400円)とのこと。スイスは世界で最も物価が高いことで有名ですが、このようなモビリティサービスについては比較的安価に設定しているようです。また、このサービスの特徴として、スイス国内の主要都市に同じシステムがあり、登録しておけばどこでも使えること。例えば、ブリークで自転車を使って街巡りをして一旦返却し、鉄道でチューリヒに移動して、そこでも同じように自転車が借りられるという具合です。日本でも「まちのり」をはじめ、各都市でコミュニティサイクルのサービスが広まりつつありますので、うまく連携して、1枚のカードでどこでも使えれば便利ですよね~。将来的な課題でしょうか。都市ごとにステーション数はばらつきがあり、ブリークには1ステーションのみとなっていますので、シェアというよりはレンタサイクル的な利用になるかなと思います。興味のある方は、下記URLから確認してみてくださいね。

https://www.publibike.ch/

 

次は、ドイツのライプツィヒやミュンヘンで見かけた「Next Bike」です。

ドイツのバイクシェアと言えば、DB(ドイツ鉄道)が運営する「Call a bike」が有名で、ミュンヘン駅前でも数台見かけました。しかし、より多くみられたのが「Next Bike」です。バイクシェアといっても、ステーションがあるわけでなく、駐輪場に無造作に置かれています。これは借りられているのか?ここから借りられるのか??うーん、悩ましい・・・ということで残念ながら時間もなく体験できませんでした。

▼こちらが「Next BIke」。どうやらラックレスタイプ。

▼ちなみにこれが「Call a bike」。ドイツらしい無骨で機械的なデザインが個人的には好みです。

「Next Bike」についてインターネットで調べてみると、これまたかなり広範囲でサービスを提供しているシステムで、ドイツ国内の30都市と、14カ国で展開しているとのこと。最初に電話番号等を登録しておけば、あとはホットラインに電話してパスコードとワイヤー錠のロックナンバーをもらい、返却はスマホアプリかステーションで行うという仕組み。アプリで返却可能ということは、必ずしもステーションで返却しなくてもよいということかな?なかなか便利そうなシステムなので、あとでじっくり勉強したいと思います。詳しくは下記URLからご覧くださいませ。

https://www.nextbike.net/

 

ちなみに、ドイツのドレスデンでも同じような自転車を見かけました。システム提供元は同じだと思われます。

▼ドレスデンでみたもの。NextBikeと同じタイプ。

 

欧州のバイクシェアリングと言えば、パリのヴェリブやロンドンのサイクルハイヤーなどなど、まちのりブログでも過去にご紹介してきたものがメジャーですが、実際に行ってみると、今回ご紹介したような他のサービスも広く展開されており、もはや都市レベルではなく、国あるいはEU圏内などのグローバルな範囲でサービスが提供されていることがわかりました。しかも、従来のステーション型(サイクルポート型)だけではなく、任意の場所で返却できるような柔軟なサービスを展開している様子。運営サイドは大変だろうなと思う半面、ユーザーにとってはすごく便利なシステムだなと感心しています。

われらが「まちのり」も、将来的なステップアップを見据えて、欧州の先進性に学んでいければと思います。まさに雑感となってしまいましたが、マニア受けする内容かも笑。というわけで今回はこれまで。

See you next week !