ローマの平日~さらばROMABIKE~
人と街をつなぐコミュニケーションツール。
金沢レンタサイクルまちのり。
日本のまちのりファンの皆様、いかがお過ごしでしょうか?
現在、わたくしmkは、ヨーロッパのスイスにいます。時差は-7時間程度です。
スイスの前にはイタリアのローマに1日滞在し、市街を視察しました。
ローマといえば、バイクシェアリング「ROMABIKE」が実施されていた都市なので、「これを利用して皆様にご報告するぞ!」と意気込みながら、ローマ市内をキョロキョロ。
が、しかし・・・。
ROMABIKE、やっておりませんでした・・・号泣。
現地のガイドさんに確認したところ、「サイクルポートはまだ残っているところもあるけど、あまり評判が良くなくてサービスを休止していると思います」とのこと。その理由まではわかりませんでしたが、おそらく、ローマ市街は細街路が多く、その中をクルマやバス、観光客を含む多くの歩行者が通行しており、バイクシェアがあまり馴染まなかったことが推測されます。また、クルマの路上駐車がかなり多く、運転マナーも劣悪な状況であり、サイクルポートの駐輪機器の直近にクルマを停めてしまう人もいるようで、とても使えたものではなかったのかもしれません。
かなり楽しみにしていたので残念・・・。ということで、残骸となったサイクルポートと、ローマ市街の交通事情について少しだけご紹介しま~す♪
▼このROMABIKEの利用を楽しみにしてましたが・・・。(写真はWEBより引用)
▼実際のサイクルポートはこんな感じ。19か所あったようです。
落書きされたり、錆びてボロボロのものがあったり・・・ショック!
▼ローマ市街では、自転車を使う人も確かにいますが、徒歩や公共交通が中心で、多くはないようです。
▼路線バス。超小型でかわいい車両。歩行者の多い細街路も走ります。
▼トラム。
▼クルマも小型のものが流行っているようです。
ローマ市内には地下鉄が2路線しかなく、点在する観光地へのアクセスもあまりよくないようで、現在3本目の地下鉄を建設中とのこと。地下にはローマ時代の遺跡が数多く眠っている可能性があり、うかつに掘り起こせないことが、市内のアクセス性の不便さに影響しているようです。
市街地そのものが世界遺産として高い価値を持っており、どこを歩いても素晴らしいので、自転車であればとっても気持ちよく巡れると思うのですが・・・。ROMABIKEについては、その後の動向や休止の理由等をまたリサーチしてみたいと思います。もし、単に自転車がなかっただけで、サービスは継続してるよっていうことがありましたらご指摘くださいませ。
それにしても、ローマに比べると、金沢の「まちのり」は素敵なユーザーの皆様や日頃からご協力いただいている関係者の皆様、自転車走行指導帯などの自転車通行空間の存在等、とっても良い環境でサービスをさせていただいているなぁと実感しました。ある意味、ローマの事例には教訓が多く含まれており、サービスが受け入れられなかった理由を探れば、同様のサービスを提供するうえで気を付けなければならないことが明確になるかもしれませんね。うーん、興味深い研究テーマになりそうです。
ROMABIKEに乗れなかったローマの平日。さらば、ROMABIKE。
以上、現地報告でした~。ではまた。