【後編】第1回まちのり回遊ツアー文学編☆
金沢のまちが、もっと好きになる。
金沢レンタサイクルまちのり。
本日は、5/26(日)に開催しました「第1回まちのり回遊ツアー文学編」に関するブログ三部作の、いよいよ最終回でございます。
【前編】では、尾張町界隈(泉鏡花記念館や金沢文芸館等)~寺島蔵人邸など経由~白鳥路まで。
https://www.machi-nori.jp/wp/blog/3818
【中編】では、白鳥路~しいのき迎賓館~四高記念館(石川近代文学館)まで。
https://www.machi-nori.jp/wp/blog/3848
そして今回の【後編】では、四高記念館~室生犀星の碑~雨宝院~にし茶屋街(フィナーレ)までをご紹介いたします。
今回も懲りずにやや長くなりますが、お付き合いのほどよろしくお願いしますね♪
四高記念館を出発した参加者&香村先生&スタッフご一行様。
ここからの道中も、幹線道路を通らずに、城下町の風情が残る細街路をメインで通行。
まちのり広坂ポートの前を抜けて、柿木畠・里見町・油車を通って新竪町商店街へ。
▼まちのりで快走中の参加者の皆様&香村先生♪
なんと、この日、新竪町では「しんたてコーヒー大作戦」を実行中。
新竪町の通りには、コーヒーの良い香りに誘われた多くの人々で賑わっておりました。
もちろん、人混みの中では、歩行者最優先なので、自転車から降りて「押しチャリ」。その中を、臆することなく、かぶりもの姿で堂々と通行する鉄の心臓の持ち主mk。そんなに大きなものではないんですが・・・、やはり注目度大!
沿道からは、どこからともなく、「まちのりマンや。」の声。小さなお子様連れのお父様は、カワイイ娘さんに、「ほら~まちのりさんが来たよぉ~♪」。しかし娘さんは真顔で僕を凝視。。。危うく泣かしてしまうところでした汗。さらには、「暑そう・・・。」、「なんで一人だけなんですか?」、「みんなでかぶらないと・・・。」といったリアルなご指摘まで・・・笑。新竪町で遭遇した皆様、大きな関心をお示しいただき、感無量でございます!!
▼新竪町は大賑わい!いつも個性的なイベントで市民や来街者の皆様を楽しませてくれますね♪
▼しんたてコーヒー大作戦のブース。良い香りが漂っていました☆
楽しそうなイベントを横目に、犀川沿いの「室生犀星文学碑」に到着。
さっそく、香村先生より講義をいただきました。
金沢が誇る三文豪の一人、室生犀星は、名前にも示されている通り、犀川をこよなく愛していたとのこと。
「流し雛」をモチーフとした赤御影石の犀星詩碑。その陶板には、「小景異情」の一節あんずの詩が刻まれています。
室生犀星(本名:照道)は、加賀藩足軽頭の小畠家に生まれた後、生家近くの雨宝院住職の内縁の妻に養子として引き取られたそうです。
香村先生曰く、犀星の生母は誰か?について、過去には激しい論争まで巻き起こったほど、文学ファンの中で犀星の人気はすごいようです。また、「犀星」の名は、もともとは犀川の西側で生まれ育ったことなどから「犀西」とするはずだったのですが、すでに同名の人がいて「犀星」にしたとのこと。「いつか犀川流域の星になりたい・・・そんな願いを込めたのではないか。」と香村先生は話されました。とっても素敵な話ですよね☆
こういった興味深いお話を聞き、熱心にメモをとる参加者の方々の姿をみると、今回のツアーを企画して本当に良かったと思います。
▼室生犀星文学碑に到着!
▼流し雛をモチーフとした詩碑&香村先生。
▼熱心にメモをとる参加者の皆様。
さて、次はいよいよ最終目的地である「雨宝院」へ。
再度まちのりに乗って、犀川沿いを快走。途中、犀川沿いの歴史文化スポットについて香村先生からミニ講義もあり、充実のひと時。
▼犀川沿いをみんなで快走。超気持ちいい!
▼途中、犀川沿いの歴史文化に関するミニ講義もあり!
▼そして、ラストポイント「雨宝院」に到着なり!
犀星文学の出発地であるこの雨宝院には、室生犀星記念室(拝観料300円、9時~17時)があり、数々の書籍が展示されているとのこと。今回は残念ながら入れませんでしたので、日を改めて勉強にいきたいと思います。犀星については、文学碑前での講話がメイン。雨宝院ではさらりと。ほぼ予定時刻の12時過ぎに終了となりました。この後、最寄りのにし茶屋ポートに自転車を返却し、解散となりました。
▼にし茶屋ポートに返却。
▼この機会に、にし茶屋ポートからまちのりをレンタルする参加者の皆様。ありがとうございます♪
以上、第1回まちのり回遊ツアー文学編は、ここでコンプリート。
ご参加いただきました皆様、そして講師を務めていただいた香村先生、本当にありがとうございました。師範&まちのりスタッフの皆様も、お疲れ様でございました。
初の試みであり、やや駆け足でのツアーとなりましたが、とっても有意義な時間を過ごせたように感じます。後日、参加者の方からも、「次回は真っ先にお声掛けくださいね。」との嬉しいお言葉も・・・感涙です(T_T)。感想としては、まだまだまだまだ、金沢のことを知らないなぁ・・・ということ。その分、新たな発見があって、そのたびに金沢のことが好きになります。金沢通までの道のりは遠いですが、「まちのり」を活用しながら、少しずつ金沢という奥深い街の歴史や文化を学んでいきたいと思います。
前編・中編・後編とすべてお読みいただいた皆様、こゆいブログで申し訳ございませんでした♪
それでは皆様、次回の回遊ツアーをお楽しみに!