新ソウル・バイクについて
日曜担当のm.kです。
みなさま、あけましておめでとうございます。
本年も日曜担当として、国内外のちょっとディープな自転車関連情報をお届けしてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
ところで昨年末、家庭の事情で韓国・ソウルに行ってまいりました。ソウルといえば、4年半ほど前のブログで取り上げた「ソウル・バイク」。詳しくはこちらをご覧ください。
今回、その「ソウル・バイク」が新しくなっていましたので少しご紹介しますね。
▼2013年9月に撮影した「ソウル・バイク」のステーション。「まちのり」と同じく路上端末機で登録・貸出手続きを行うタイプで、汝矣島エリアでの限定的なサービスでした。
▼同じく2013年9月時点の写真。このような端末機がすべての自転車に搭載され、走行距離や利用時間、走行速度、消費カロリーなどを知らせてくれる優れもの。
▼こちらは2017年12月末に撮影したソウル市公共自転車「タルンイ」のステーション。地下鉄1号線「新設洞駅」近くのステーション。
▼4年前に汝矣島エリアで利用したシステムとの大きな違いは、路上端末機が無いこと。また、自転車そのもののデザインが刷新され、駐輪機器も車輪をイメージしたシンプルかつでざいんされたものに。さらには各自転車の端末機の位置も変更。
▼専用WEBサイトにアクセスして利用番号を購入。クレジットカードがあればすぐに登録でき、なんと日本語にも完全対応!詳細は下記URLよりアクセス。
https://www.bikeseoul.com:447/main.do?lang=ja
▼WEB上で得た利用番号を端末機で入力して貸出完了。端末機右側の薄い緑色の機器を引き抜いてラックから自転車を取り出すことができます。この端末機、旧タイプ同様、韓国語のみではありますが音声案内も対応。
▼この日の朝の気温はなんとマイナス10度!手袋をしていても手の感覚がなくなるほどの寒さでしたが、慣れた手つきでレンタルする利用者を発見。サービス規模はステーション150箇所以上、自転車2000台以上とかなり大規模。20~30歳代の若者を中心に多く利用されているようです。
最近、中国で爆発的な人気を誇る「モバイク」や「ofo」などのように固有のステーションをもたない「フリーフロート型」のサービスが世界各都市に広まりつつありますが、路上放置が社会問題となるなど、日本ではなかなか広まっていません。一方、この新しい「ソウル・バイク」は、路上端末機やインテリジェンスな駐輪機器が不要で、自転車に搭載された端末機で施錠・解錠をコントロールするものであり、フリーフロート型とステーション型の良いとこ取りをしたシステムであるように感じました。
2012年3月の「まちのり」スタートから早や6年が経過しようとしていますが、その間に国内外でさまざまな「自転車シェアリングシステム」が登場しており、様々なグレードアップが進められています。これらの動きを察知しながら、金沢でも引き続きより良いサービスを提供していけるよう模索していきたいと思います。
ではまた。
追伸:
多くの人でにぎわう明洞。キリリと冷えた空気の中、街のイルミネーションが美しく輝いていました。