BICYCLE CITY EXPO 2017(自転車まちづくり博)レポート!
今週の日曜まちのりブログは、初登場のT.N.が担当させていただきます!
まちのりブログの開始から5年以上が経過して、遅ればせながらの初登場でございます汗。
さて、今回はベルサール高田馬場で9月8日(金)~9日(土)に開催された「BICYCLE CITY EXPO 2017」のレポートです。
身近な自転車がIoTやAI技術等の最新テクノロジーと融合し、急速に進化しています。自転車を活用したまちづくりに携わる民間企業だけでなく、国土交通省や警視庁などの行政機関が70社以上出展する、日本初の自転車まちづくりをテーマにした展示会です。
どのブースも素晴らしかったのですが、その中からほんの一部ですがブースをご紹介します。
▼高田馬場駅から徒歩5分のベルサール高田馬場。2日間とも快晴の中での開催!
▼会場にはたくさんの出展者、来場者が集まっていました!
▼「BICYCLE CITY EXPO 2017」のOFFICIAL GUIDE BOOK
まず、会場に入って目を引いたのは、この展示会の特別協賛にもなっているアイキューソフィア㈱による駐輪場シェアサービスの「みんちゅう」。
都心のように自転車が多い場所では、駐輪場スペースが不足し、「自転車を停める場所が見つからない!」という問題が発生しています。その中で、駐車場や自宅の駐輪場の一部などの空いたスペースを活用し、土地の有効活用を図るとともに、道路上の不正な駐輪問題を解決しようというものです。「みんちゅう」は、土地を有効活用したいオーナーと駐輪したい自転車利用者をマッチングするアプリケーションで、オーナーも駐輪ラックや清算機などの機器の設置や煩雑な登録手続きが不要になり、簡単に土地を有効活用することができるというメリットがあります。新しい柔軟なアイデアが、都心の駐輪場不足や違法駐輪などの都市問題解決につながるのではと感じました。
▼会場入口で大々的にPRする「みんちゅう」
▼「みんちゅう」をPRする自転車
続いては、パシフィックコンサルタンツ㈱の展示ブースです。
このブースでは、全国の都道府県が発行するサイクリングマップを収集した上で、一元化して情報発信する同社が製作中のWEBサイトが紹介されていました。印刷されたマップとして発行されることが多いサイクリングマップですが、これを収集・整理し、さらに観光施設や飲食店などの情報を付加していくようです。気が遠くなる作業で、管理も大変かとは思いますが、国内のサイクリングマップのプラットフォームになる素晴らしいチャレンジだと感じました!今年の11月のリリース予定とのことですので、あと二か月個人的にも楽しみに待ちたいと思います!
▼「旅×自転車(たびりん)」のPRコーナー
▼同社が東京工業大学等と共同開発した自転車シミュレーター(C-Tips)の体験コーナー
次に、先日、札幌の国内初の運用を開始し、今注目を集めているモバイクジャパンの「Mobike」のブースです。
前々回の日曜ブログ(8/27)でも、札幌市でのローンチイベントを紹介しています。
私は、Mobikeの自転車をはじめて生で見ましたが、シンプルでカッコよく、目を引くデザインでした。今回は試乗車がなく、体験することができなかったのが残念です。。。車体に搭載されているGPSにより、自転車が走行した経路が記録され、ビックデータとして様々な用途に活用することができるとのことです。このデータを活用することで、自転車が安全に走行できる道路の選定や駐輪場の整備箇所検討など、シェアサイクルの枠を超えて、様々な行政施策にも活用が期待できそうです。また、これから更に車体の性能を上げていくということで、今後も目が離せません!
▼Mobikeのブース。たくさんの人が集まっています。
▼Mobikeの利用方法
▼チェーンやベルトが露出しないシャフトドライブを採用
その他にも、電動アシスト自転車を使用した非接触型のシェアサイクルも複数社出展されていました。
▼㈱オーシャンブルースマートによる「PIPPA」
▼㈱DAIZOのワイヤレス給電に対応した電動アシスト自転車
今回、「まちのり」は出展しておりませんでしたが、オフィシャルガイドブックの中に掲載されている自転車ツーキニスト 疋田さんの記事に「まちのり」の写真を発見!疋田さん掲載いただきありがとうございます!
▼シェアサイクルの事例として掲載いただきました!
今回参加した「BICYCLE CITY EXPO 2017」は、自転車をテーマとして、シェアサイクルだけでなく、安全面や健康、環境、観光など様々な観点で、自転車まちづくりを実現するためのヒントが満載の展示会でした。出展者、参加者も多く、自転車への注目度の高さを改めて感じました!
また、自転車のシェアだけでなく、場所や空間のシェア、サイクリングマップなどの情報のシェアなど、多様なシェアサービスが拡大しているように感じました。様々な垣根を超え、つながることで、新しいサービスやビジネスの可能性が生まれるとともに、社会問題の解決にもつながる可能性も感じました!今後も引き続き、自転車まちづくりに関する最新動向を注視していきたいと思います。
初投稿のブログに、最後までお付き合いいただきありがとうございました!
今後とも「まちのり」をよろしくお願いいたします。
All photo by Tatsuya Nakano.
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