まちネタ

鹿児島市「かごりん」体験記♪

人と街をつなぐコミュニケーションツール。

金沢レンタサイクルまちのり。

 

今回は、先々週の久留米市「くるクル」に引き続き九州特集。

鹿児島市「かごりん」の体験記でございます!

 

鹿児島市では、これまで社会実験「ECOちゃり」などコミュニティサイクルの試行を積み重ねられ、ついに平成27(2015)年3月1日、「かごりん」が本格導入されました。

過去のブログで「ECOちゃり体験記」や「ヒアリングもよう」をお届けしていますので、そちらもぜひご覧ください。

2012.10.23 かごしまコミュニティサイクル「ECOちゃり」体験記

2014.02.11 ヒアリングもよう 鹿児島市編

 

「かごりん」の実施主体は鹿児島市、運営主体はJTB九州、サイクルポート数21箇所、自転車台数約200台となっており、鹿児島市中心部をカバーしています。

今回、鹿児島を訪れたのは5/28夜~5/29朝。今回は寄り道するところがたくさんあって、「かごりん」を体験できたのは5/29早朝6~8時のわずかな時間。しかもすでに梅雨入りしており朝から雨・・・。

せっかくの機会、鹿児島の人やまちをゆっくり取材できず、コミュニティサイクリストとしては悔しい気持ちでいっぱいです(涙)。しかも全体的に写真が暗い・・・。またぜひ良い季節に訪れたいと思いますので、今回は「入門編」ということでご覧くださいませ!

 

▼こちらは鹿児島中央駅東口ポート。駅東口を降りて徒歩1分もかかりません。こんな素晴らしい場所を確保できるとは・・・いきなり衝撃です。20インチ3段変速の自転車がずらっと並んでいます。テーマカラーは「まちのり」と同じくグリーン。環境政策の一環としての思いが滲み出ています。

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▼利用方法とマップが掲載された大きな看板。こういうものが各ポートにあるとユーザーにとってはとてもわかりやすいですね。

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▼こちらが登録や利用を行う端末機。シンプルかつコンパクト。上部にはモニターが設置されており、様々なインフォメーションに利用されています。なんと、ジュビロ磐田の名波監督からの応援メッセージが!!

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▼端末機の真ん中あたりにある小さな電子画面(タッチパネル)を操作して登録・利用。まずは「貸出」ボタンをタッチします。

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▼規約を確認し、「同意する」にタッチ。

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▼次に、携帯電話番号を入力し、「完了」をタッチ。

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▼携帯電話番号が通信回線を経由して事務局へ送られる間、注意事項が画面上に表示されます。通信のタイムラグを活用した広報。なかなかやりますなぁ。

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▼「かごりん」は基本的にパスワード方式を採用。ICカードなどを鍵として使用する場合は、別途、「鍵カード登録」の手続きが必要です。

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▼その後、氏名を入力する画面に移ります。カタカナで氏名を入力して「完了」をタッチ。

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▼すると、先に入力した携帯電話番号あてにショートメール(SMS)で数字4桁のパスワードが送信されます。

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▼携帯電話に送られてきたパスワードを画面上で入力し、「完了」をタッチ。

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▼次に、利用期間を選択。今回は「1日(24時間)」をタッチ。

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▼続いて、料金の支払いへ。支払い方法は、①現金、②クレジットカード、③電子マネーから選択。ここで、マニアの方は、「現金や電子マネーの場合、追加料金が発生したらどうやって集金するの?」と疑問に思われることでしょう。おそらくその場合は、岡山市「ももチャリ」と同じく、未精算状態では次回使えないという制限をかけるのだと思われます。

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▼今回はあえて「現金」を選択。100円硬貨しか対応していないとの注意事項を読んで「確認」をタッチ。

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▼100円硬貨2枚を入れて精算完了!

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▼すると、「11番の自転車が利用できます」というアナウンス画面が。これは、ラックにある自転車の中で、もっとも端末機に近いものを表示してくれるサービス。親切ですねー!

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▼たしかに、一番近いところに「11番」のラックが。自転車のコンディションを確認し、画面上の「利用する」をタッチ。

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▼すると、11番のラックが解錠。同時に利用証明書(レシート)が発行されます。

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▼レシートが出てきました。これで手続き完了です!

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▼端末機の横にはこのような看板も。利用方法をわかりやすく情報提供しています。「まちのり」も見習わねば・・・。

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▼おーー!初かごりん!テンション上がります!後輪のドレスガードは一部の自転車のみであり、表示されている会社が協賛してくれているとのことでした。

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▼前輪の軸の部分にICタグが。これをラック側で読み取り、自転車の個体管理を行っているようです。

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▼早朝の雨にもマケズ、いざ天文館などのまちなかへ向けて出発!こちらはキャンセビル前ポート。

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▼こちらは高見橋ポート。

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▼途中、自転車通行空間を発見。

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▼こちらは高見馬場ポート。広々とした交差点のスペースをうまく活用されており、とてもわかりやすい場所に配置されています。

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▼高見馬場から天文館エリアへ。

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▼こちらは「いづろ」ポート。歩道上の植栽帯を削ってポートを設置。これまた素晴らしくわかりやすい場所です。

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▼こちらは中央公園ポート。ここでタイムアップ!鹿児島中央駅へ向けて引き返します。

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▼帰りに通りがかったザビエル公園。今度またゆっくりくるぜぃ。。。

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▼無事に鹿児島中央駅東口ポートへ帰還。あぁ、他にも西郷銅像前や桜島桟橋、ドルフィンポート等々、行きたいところは山ほどあったのですが、次回のお楽しみにとっておきたいと思います。

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今回は入門編ということで、いくつかのポートをご紹介するまでに留まってしまいましたが、やはりコミュニティサイクル(自転車シェアリング)があると、まちなかの機動力が格段にアップするように感じます。

鹿児島市内には、路線バスや路面電車などの公共交通が充実しているため、「自転車は本当に必要なの?」という厳しい声もあろうかと思います。しかし、重要なことは、「多様な公共交通をユーザーが気軽に選択できること」であり、その多様性が鹿児島市という都市の質や価値を高め、ユーザーや市民の皆様、ひいては公共交通事業者の幸せにつながるのだと思います。

その成果はなかなか目に見えにくいものかもしれませんが、見えにくい事柄を恐れず果敢にチャレンジし、ユーザーの笑顔で可視化していくパワーが、まちを活性化するための原動力だったりするのかなと思います。

欲を言えば、「鹿児島モビリティカード」のようなものがあって、それさえ入手すれば鉄道、路面電車、路線バス、自転車(かごりん)が乗り放題!といった統合的なサービスがあれば最高ですね。(まずは金沢で先にできれば良いなぁ・・・。)

何はともあれ、コミュニティサイクルに取り組んでいる自治体は、意欲的で前向きなところが多く、担当者の方々もアツい人が多いように感じます。その熱量を鹿児島や久留米をはじめ全国各地で感じながら、これからも負けじと金沢で頑張っていきたいと思います。

ではまた。

 

<追伸>

▼「かごりん」導入のキーマンである鹿児島市役所のNさんは、環境政策課在籍時に「かごりん」の礎を築いた方。コミュニティサイクルを通じて数年前から交流させていただいている兄貴的存在。「まちのり」のサービス開始当初から様々な意見交換をさせていただいており、このブログも毎日のようにご覧いただいている心の友です。いつも鹿児島からエールをいただきありがとうございます!今後ともよろしくお願い致します♪

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▼鹿児島市の公共掲示板。事業主体であるMCDのIさんからうかがっていたもの。市民の皆さんからの広報を掲載。この後ろは広告になっていて、設置~メンテナンスまでMCDが対応。素晴らしいPPPの取組。市民活動がさかんで、掲出したい市民の方が非常に多く、掲載可否を抽選で決めているようです。

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