高いところから金沢(兼六園)を観てみよう vol.8
今日は、好天に恵まれまちのり事務局前の歩道上や金沢駅もてなしドーム下に、多くの観光客や利用者の方がいらっしゃいました。
昨日の利用回数1,600回/日(今年最高記録)を超える勢いです。本当にご利用ありがとうございます。
▼今日の様子(3月22日)
多くの会社では、年度末の片付け、引継ぎ異動など新年度の準備に大忙しのことと思います。弥生三月は別れの季節でもありますが悲しんでいる間もなく我がまちのりは、新人スタッフ研修や北陸新幹線ご利用客様など「おもてなし」で大忙し、うれしい悲鳴を上げながら年度末を迎えています。
今日は、北陸で一番人気の観光地 兼六園(けんろくえん)をご紹介します。
▼兼六園周辺の斜め方向の航空写真(上空2,000m:昨年7月31日撮影)
▼兼六園周辺の真上からの航空写真(上空2,295m:平成22年5月15日撮影)
▼左側の古地図(1857年頃)と右側の2002年地図(出典:古地図をたよりに金沢散歩学 かなざわ・まち博2002開催委員会)を比較してみます。
▼兼六園案内図(入園の時に頂けるパンフレット)
今回もドローン(UAV:小型無人航空機)で高いところから撮影をしました。
▼ドローン(浅野川左岸の高さ約140mから兼六園に向かって1月25日に撮影)
▼まちのり兼六園ポート(2月15日撮影:桜ケ岡口入園口近く:県民観賞の日(土、日)は、県民の方は入園料が無料となります)
兼六園は、江戸時代の代表的な林泉回遊式大名庭園の特徴を今に残している国の特別名勝(1985年指定)であり、日本三大名園の一つにあげられています。
1676年から築庭にかかり1860年頃に現在の雄大な庭園の基本的な構図が完成しました。
優れた景観の代名詞である「六勝」を兼ね備えた庭園です。
六勝とは、宏大、幽邃、人力、蒼古、水泉、眺望のことです。
言葉より、昨年春から撮り溜めておいた写真にてご紹介いたします。
①宏大(こうだい):広々とした様子(千歳台一帯)
②幽邃(ゆうすい):静寂や奥深さ(黄門橋や常盤岡、翆滝周辺)
③人力(じんりょく):人の手が加わっている。
④蒼古(そうこ):昔ながらの自然を感じさせる(山﨑山、翆滝とその周辺、苔むした園地)
⑤水泉(すいせん):滝や池など(霞ヶ池や瓢池、曲水等) 上流11km先の取水口の辰巳用水から取水している水です。
⑥眺望(ちょうぼう):見晴らしが良いこと(眺望台からの卯辰山、市街地、戸室山、医王山の山々) タイミングが良ければ北陸新幹線「かがやき」を見ることが出来ます。
▼兼六園内にて、まちのりサポーター撮影(昨年11月10日:植宗園)
兼六園でのおすすめスポットは、栄螺山(さざえやま)からの景色です(霞ヶ池を掘り広げた時に出た土砂で山が造られました)
▼栄螺山の全景
▼栄螺山からの景色
また、兼六園のすぐそば北側には、金沢城公園や今年3月に開園した玉泉院丸庭園など皆様に満足して頂けるところがたくさんあります。
▼兼六園周辺の景観写真(桜の写真は、昨年4月12日撮影)
次に、兼六園に水を引いている辰巳用水(たつみようすい)の最上流取水口をお届けいたします。
兼六園の水は、犀川の上流約11kmに取水口がある辰巳用水から専用管(約6km 幅約1.7m 高さ約2m~2.6m 馬蹄形のトンネル)により取水している。この辰巳用水は、1632年(383年前)に一年足らずで完成したと伝えられています。
特徴は、岩をくりぬいた長いトンネル、緩い勾配(1/200)、逆サイフォン(百閒堀を伏せ越し)工法採用です。
▼辰巳用水位置図(出典:平成23年3月 金沢市保存管理計画書に加筆) 上が取水口、下が兼六園です。
▼辰巳用水最上流の東岩取水口(辰巳用水を保護するために辰巳ダムの位置が変更され平成24年11月4日に竣工しました)
金沢は、城下町当時の用水や町割りの痕跡が多く残っており地形や街の歴史や人々の暮らしの謎を探求するのには良い街です。
まちのりと風情ある街並みが皆様を古地図を準備してお迎えいたしますのでぜひ金沢にお越しください。
今日もご利用ありがとうございます!