ドナ☆スタ37回目
金沢をやさしく走る!「まちのり」
『世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし』 在原業平
桜の見頃も今週いっぱいで見納めですかね。
4月12日(土)~13日(日)「百万石まちなかめぐりさくら2014」が開催されます。
広坂緑地、中央公園、本多の森公園でのさくらコンサートのほか、「ひゃくまんさん」ぬり絵コンテスト、乙女の金沢春うらら市などイベントがめじろおし、ぜひおでかけください。
さて、昨日の晴れ間に浅野川界隈を散策してきました。まちのり「ハイブリッド」でらくらく、スイスイなり。
▼ポパイ君と中の橋
▼浅野川大橋の袂にて
ここ並木町は、町名の由来となる松並木が藩政期から現在まで連なっています。かつてこの界隈には2つの映画館があり賑わっていたそうです。その前身というと、明治30年に「稲荷座」が開設され「尾山倶楽部」、戦後「北国第一劇場」と移り変わってきたそうで、もとは芝居が主体の劇場であり、時代の流れとともに洋画主体に切り替わりました。昭和30年代の始めは現在の歌劇座もなく、美空ひばりショーなど歌謡ショーなどの興業が行われました。映画が娯楽の中心だった昭和30年代は全国で年間約11億人が楽しんだそうです。一人一年で11回、みなさんは年に何回ぐらい映画を楽しみますかね~。
また、並木町は泉鏡花の小説「義血侠血」の舞台でもあり、町内には「鏡花のみち」や「滝の白糸」碑が文学的情緒を醸し出すなど、歴史・自然・文化のまちとして知られています。並木町おそるべし!
▼オリーブちゃんと滝の白糸像
▼オリーブちゃんと梅の橋
さて、週末に行われるイベントをご紹介♪
一つ目は、金沢・浅野川園遊会越中八尾・おわら流し
【日時】
4月12日(土) 午後7時~9時
浅野川園遊会はこの浅野川界隈の文化を残そうと町衆の手で行われています。浅の川おどり・水芸・お座敷太鼓などが繰り広げられてきましたが、当分の間お休みです。替わりにひがし茶屋街で「越中八尾・おわら流し」が演じられます。今日の東山も大勢の人で賑わっていました。おっと花嫁さんが!一瞬スタッフU-16夫妻かと思いました。(内輪ネタでごめんなさい)
▼賑わいをみせるひがし茶屋街
お近くのポートはこちら(東山ポート)
二つ目は、「西茶屋 桜まつり~花見で一杯~」
【期間】
4月11日(金)~19日(土) 午後6時~8時
【場所】
西茶屋検番2階特設会場
7,000円(お弁当・3ドリンク付)となっています。
三つ目は、「金沢素囃子子ども塾 発表会」
【日時】
4月12日(土) 開演13:30 (開場13:00)終演15:00(予定)
【場所】
金沢市アートホール
【料金】
500円
東、西の芸妓衆が守り育てている金沢の伝統文化といえば、「素囃子」ですね。歌舞伎や日本舞踊の伴奏音楽でもある長唄などを地方(唄・三味線)と囃子方(太鼓・笛)が演奏します。この文化を長く受け継ぐため平成17年に「金沢素囃子子ども塾」がはじまり、その発表会が12日(土)に開催されます。
子どもたちの「さくら」や「越後獅子」のほか、保存会の皆さんによる「供奴」も演じられるようですね。桜に素囃子、おわら流し、風情あふれる金沢の週末を堪能して下さいね。