まちネタ

「Velo-City Global 2016 in Taipei」体験記(その1)

金沢のまちが、もっと好きになる。

金沢レンタサイクルまちのり。

 

皆さん、突然ですが、花粉症には悩まされていませんか?

わたくし、先週急に鼻水が止まらなくなり、どうやら花粉症デビューしてしまったようです(涙)。マスクをしていると「風邪?インフルエンザ予防?」とか言われますが、体はいたって健康で、鼻・喉・目だけが自然界に支配されたようです。。。皆さんもお気を付けください。といってもなかなか防げませんが(笑)。

 

さて、今回は、2/27-3/1に台湾・台北市で開催された「Velo-City Global 2016」の体験記第一弾です。

「Velo-City」とは、自転車環境や政策などについて討論する自転車交通関連では世界最大の国際会議です。1980年にブレーメン(ドイツ)で開催され、それ以降は欧州自転車連盟(ECF:Europian Cyclists’ Federation)の主催でロンドン、コペンハーゲン、バルセロナ、パリ、ブリュッセルなどの都市で1年に一度開催されてきたようです。

「Velo-City Global」としては、2010年にコペンハーゲン(デンマーク)で開催して以降、偶数年は欧州域外の都市で開催することとなっており、2012年はバンクーバー(カナダ)、2014年はアデレード(オーストラリア)、そして今年2016年は台北での開催となりました。

今後、2017年はオランダ、2018年は欧州域外、2019年は欧州域内となっており、なんと2020年には日本で開催しようとする動きが出てきているのであります!国の自転車交通政策を牽引する学識者の先生方や、NPO法人自転車活用推進研究会の皆様が中心となっていますが、わたくしもその片隅にちょこっとぶらさがっており、今回参加させていただくことになりました。

 

先週、苦し紛れの予告をしてしまいましたので、ちょっとハードル上がってしまってますが、レポート課題のようにならないよう、写真ベースでさらっとご紹介できればと思います。今回は、会場の様子を中心にいきましょう。

 

▼メイン会場は、台北国際会議センター。すぐ近くに台北市庁舎や、ランドマークとして有名な「台北101」(地上500m超、101階建て)があります。写真中央左の低層の大きな建物が会場です。

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▼エントランスには、台北のバイクシェアリング(シェアサイクル)システム「YouBike」が展示されていました。YouBikeについては次回以降にご報告予定。

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▼街路灯のバナーやYouBikeのドレスガードなど、まちなかでもVelo-Cityの宣伝がたくさん。

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▼さっそく受付へ。参加者数は世界中から約1,000人とのこと。日本からは約70名の方々が参加したとか。

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▼日本から出展されているGIKEN(株式会社技研製作所)さんの前で日本から参加された方々と撮影。GIKENさんは、世界に誇る駐輪機器メーカーです。

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▼そのGIKENさんが展示された「モバイルエコサイクル」。機械式で仮設可能な駐輪機器で58台収容可能。わずか数秒で入出庫できる優れもの。この技術は世界中から称賛されています。このモバイルエコサイクル、いつか大規模サイクルポートとして活用したいなぁ。。。

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▼広い会場内には、多種多様な自転車の実物や模型が展示されており、サブテーマである「EVOLUTION OF CYCLING」(サイクリングの進化)の様子が示されているように感じました。

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ここからは、数々の展示ブースの中でも、バイクシェアリング関連のものなどをピックアップ。

▼こちらはYouBikeの展示会場。自転車や仕組みについてとても丁寧に解説されていました。

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▼こちらはカナダのBEWEGEN社のシステム。なんと、電動アシスト自転車で、駐輪ラックにガチャと入れるだけで充電が開始されるとのこと。しかも、わずか1時間でほぼ充電完了。世界は進んでいます。

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▼こちらはカナダのPBSC社。最近、ロンドンやニューヨーク、ボストン、モントリオールなど名だたる主要都市のバイクシェアを手掛けています。なんと、こちらも自動充電の仕組みを採用。このスタイルが世界の主流になっていくのでしょうか??

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▼こちらはSOCIAL BICYCLES社。自転車の後輪部分にソーラーパネル付きのロック機構があり、GPSで車体管理ができるいわゆるラックレスタイプ。チェーンレスのシャフトドライブを採用するなど、かなり工夫されています。

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▼こちらはドイツのnextbike。これは過去のブログ「欧州自転車雑感(バイクシェアリング編)」でも取り上げたもの。こちらも自転車そのものにロック機能等を持たせているものです。

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▼こちらは2017年に開催を予定しているオランダ(アーネム・ネイメーヘン)のブース。木製フレームの自転車がひときわ目立っています。日本でもこのような木材活用はできないのかなぁ。。。(すでに制作されている方もいらっしゃるようです。)

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▼大ホールにて。「Sustainable Urban Development:the Mayors’ Point of View」(持続可能な都市の発展:市長の視座)と題し、アデレード(オーストラリア)、台北(台湾)、ウィーン(オーストリア)、コペンハーゲン(デンマーク)の各市長に並んで、なんと日本の今治市長・尾道市長がご登壇。今や世界中のサイクリストの聖地となりつつある「しまなみ海道」についてプレゼンテーションが行われました。素晴らしいトップ営業。。。凄い瞬間に立ち会えたように思います。

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2/27初日の概要はここまで。

上記の「持続可能な都市の発展」というタイトルに象徴されていますが、この会議は、自転車を中心とした国際会議でありながらも、自転車を一つの切り口として、様々なテクノロジーやソフトパワーを掛け合わせ、世の中を良くしていこうという気概にあふれているように感じられました。

また、バイクシェアリングの各ブースでは、日本国内では未だ実験レベルの仕組みがすでに実用化されていることを知り、衝撃を受けるとともに、グローバルな視点で物事を考えていかなければならないと痛感しました。

 

とにかく初日から刺激を受けっぱなしの旅路。

次回は、圧巻のバイクパレードの模様をお届けしたいと思います。

 

それではまた。