まちネタ

高いところから金沢(長町)を観てみよう vol.6

今日2月9日の金沢は、午後から猛吹雪でした。

▼金沢駅駅正面とまちのり事務局前の今日午後の風景です。

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今日は、長町周辺をご紹介します。

金沢は、前田利家の金沢入城(1583年)から版籍奉還(1869年)までの286年間、「加賀百万石」の城下町としてまちづくりが行われました。城下町当時の町割り(街路や水路で仕切られた土地)や用水が残り、加賀藩士の格式を重んじた武士の屋敷跡が建ち並ぶ情緒あふれる地区です。

▼金沢駅周辺の航空写真(上空2,000m:昨年7月31日撮影)

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▼左側の古地図(1857年頃)と右側の2002年地図を比較してみると町割りが、ほとんど変わりありません。

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  出典:古地図をたよりに金沢散歩学 かなざわ・まち博2002開催委員会

 

長町周辺には、高い建物が少なく高いところからの撮影が難しい地区なのです。そこで、ドローン(UAV:小型無人航空機)で高いところから撮影をしました。

ドローンは、無線による遠隔操縦、コンピュータ・プログラムにより自律飛行する無人航空機です。

ただし、強風などの悪天候、人が集まる場所などには、使用しないなど安全第一でルールとモラルをもって使用しています。

▼ドローンで御影大橋上流の犀川河川敷約60mの高さから撮影しました。

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▼香林坊方向(犀川上流:上の二番目に架かる橋が犀川大橋)

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▼武蔵ヶ辻交差点方向(手前が長町周辺地区)

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▼金沢駅方向(犀川下流:左端にあるのが御影大橋)

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二級河川犀川(さいがわ)は、浅野川とともに金沢を代表する河川であり、川幅が広く悠々と流れる男川とも呼ばれています。犀川にかかる国道157号の犀川大橋は、鉄橋大橋として国内有数の歴史を持つ橋で国の登録有形文化財に指定されています。

▼犀川大橋(1924年竣工 ワーレントラス形式)

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▼御影大橋(2006年竣工 単弦ローゼ橋形式:犀川に架かる橋)

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▼犀川河川敷にて、まちのりサポーター撮影(昨年8月5日:菱機工業㈱有馬さん)

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▼犀川は桜の名所です

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▼夜のイベント(昨年11月1日撮影:サイガワ あかりテラス)

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次に、地域になじんできた「まちのり」、往時の姿をとどめている細かい路地や土塀、長屋門の街並みをお届けします。

▼まちのり長町ポート(猫君の縄張りに、ポートを認めて頂きました:05番ラック)

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▼ 猫ちゃんが土塀にて屋敷の見回り

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▼土塀の薦(こも)掛け(冬の風物詩)

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▼風情あふれる街並み(土塀が続く武家屋敷群)

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長町周辺のは、香林坊、片町といった金沢最大の繁華街があり、深夜まで賑わっています。

▼香林坊せせらぎポート(香林坊、片町の近くです)

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▼木倉町商店街(木材の集積場が由来)

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▼飲食店街

 

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長町地区には、城を守るためにつくられた西内惣構堀跡(にしうちそうがまえあと)の一部区間が含まれる鞍月用水、金沢最古の大野庄用水が流れております。用水沿いには、用水を庭に引き込んでいる家が見られます。野菜を洗ったり、子供が水浴びをした時代もあったそうです。

▼鞍月用水(一部区間に西内惣構堀跡があり1599年頃完成。 1648年には用水の全区間が完成)

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▼大野庄用水(1592年頃完成)

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次に、野村家の庭園をお届けします。

長町地区には、庭のある屋敷が多くありますが、個人宅であり見学することが出来ません。しかし野村家の庭園は見学することが出来ます。

樹齢400年のヤマモモやスダジイの大木、上下の池、灯篭、岩組、庭石など高度な庭園意匠や加賀文化が鑑賞できます。縁側近くまで池の水面があり、床下は湿気を帯びやすいことから床下に湿気を吸う炭が敷き詰められているそうです。

▼野村家の門

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▼庭園

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▼大野庄用水の水をここの穴から庭に引き込んでいます。

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今回、撮影に使用したドローンは、GPS、コンパスといったセンサー、プログラムなどの最新の技術がふんだんに使われています。

まちのりも安全第一で簡単に素早くかつ安心して使えるよう、更なる最新技術を応用・導入していければと考えています。

大変寒い中、今日もご利用して頂きましてありがとうございます!